[魚類]サクラマスからの春だより

冬の使者といえばハクチョウですが、春の使者にサクラマスがいます。
3月上旬、青森県むつ市のスーパーに寄った際に、サクラマスが並んでいるのをみて、まだまだ雪深いのに、春は近いんだなと感じてきました。

1,507円。欲しい。

 

3月下旬、気仙沼の市場に行ったらサクラマスと出会いました・・・。

4,390円。ん~高くて買えない。

 

サクラマスは、別名であるホンマス、ママス、イタマスなどと呼ばれることが多いですが、一般的には、川にとどまるものをヤマメ、降海をするものをサクラマスといいます(ヤマメとサクラマスは同種)。
川を下るが海まで行かず本流にとどまるものや、海に行ってもすぐ戻るものなど様々いるため、様々な別名で呼ばれています。

 

ヤマメは、体にいくつもの「木の葉・小判状」の斑紋模様(パーマーク)があることが特徴で、北海道から九州まで日本各地に生息しています。漢字で書くと「山女」、「山女魚」。
山の魚ということを意味しており、綺麗な姿から山の女王とも呼ばれています。
イワナと並び山の魚のイメージですが、生息範囲は広く、身近にいる魚です。


降海をする時期は3月から5月で、降海をする予定の個体はパーマークが消え、銀色の魚体になります(スモルト化)。しかし、降海できないままにスモルト化が進んでいる個体も多く見られます。それらをサクラマスと呼ぶこともあり、スモルト化をしている、していないがヤマメとサクラマスの違いという見解もあります。

ヤマメ
スモルト化した個体

 

食べると、香りがよく非常においしい魚です。塩焼き、唐揚げ、寿司、甘露煮・・・。サクラマスになると、さらにおいしくなります。ただし、流通量が少ないため、値段が高くなります。また、時期が遅くなるほど脂が乗るため、さらに値段が高くなります。

 

サクラマスの名前の由来は、桜が咲くころによく見るからという説があります。宮城県では、サクラマスは3月あたりからよく見るようになるのに対し、ソメイヨシノの平均開花日は4月11日のようなので、若干違いはあります。しかし、サクラマスがよく釣れるようになるのは3月下旬からで、桜前線の話を聞く時期とは重なっていると思っています。桜の話を聞いたら、一度サクラマスを探してみてはいかがでしょうか。

 

乱文、長文を最後まで読んで頂きありがとうございました。

2019年4月11日