[植物]スプリングエフェメラルのお話

春の訪れを感じる今日この頃。宮城県では桜の見頃もピークを終え、外を見渡すとどこもかしこも春めいてきました。

野外に散歩に出掛けると、スミレやタンポポが元気よく咲いており、植物の生命力を感じます。勢力的に葉や花を展開する草木を見ていると、これからの季節が楽しみになります。

先日、社員同士の会話にて「スプリングエフェメラル」の話題が挙がりました。

「スプリングエフェメラル」とは、春の訪れとともに姿を現し、木々が若葉を展開する頃には消えてしまう春植物のことを意味します。これらの植物は、春の間に地上に顔を出して養分を蓄え、夏から冬の間は地下で生活します。

直ぐに消失してしまうはかなさから、「春の妖精」ともいわれるようです。

ここで一つ疑問が生まれます。「スプリングエフェメラル」にはどんな植物が挙げられるのでしょうか。春の植物をより一層楽しめるように、一緒に勉強してみましょう。

該当する植物を表にまとめてみました。

 

「スプリングエフェメラル」には、イチリンソウ、ニリンソウ、カタクリなどが該当します。

出現時期も場所や植物の種類によって異なりますが、セツブンソウ、フクジュソウは早い時期に現れ、その後にイチリンソウ、カタクリ、ニリンソウと続くようです。
出現時期が重ならないのが、もし何かの戦略だとすると面白いですね。

意外なことに、春の植物のイメージが強いスミレは、「スプリングエフェメラル」に該当しないとのことでした。安心してスミレを観察出来ますね。

今回名前を取り上げた植物のほかにも、この時期しか見れない植物が数多く存在するかと思います。

今しかない景色を目一杯、楽しみましょう。

2023年4月14日