No.27 アブラムシ類

ほとんどの植物でアブラムシのつかない植物は無いといっても過言でないほど、ごく普通に見られる害虫です。このように寄生する植物も違うのならアブラムシの種類もそれぞれ違い、被害の現れ方も様々です。
直接的な樹液を吸われることによる植物の衰弱の外に、葉が縮む、虫コブを作る、スス病を併発させるなどの弊害を起こさせる害虫です。

◆ 特徴や発生の仕方
  • アブラムシの種類が多いだけに形態や色、大きさ習性もそれぞれ違ったものとなっています
  • 発生は4月~6月の期間に多く、真夏には少なくなり、秋に再び多発する傾向があります
◆ 被害の受けやすい種

ほとんどの樹木や鉢花、草花、観葉植物、山野草や盆栽まで、およその植物に寄生します

◆ 防除の方法

【予防】

  • アブラムシは反射光線を嫌う性質を持っていますので、これを利用したフィルムやアルミ箔などを植物下に敷くことで虫を寄せ付けなくさせることができます。
  • 野菜栽培の温室用に、はえ取りリボン形式の粘着テープで捕虫する商品があるようです。それぞれ予防する対象植物に合った資材を園芸店で探し求めてください。
  • 樹木等は、厳寒期にマシン油を散布することにより、春期の発生を抑えることができます。

【防除】

  • アブラムシは薬剤に弱いので殺虫剤は効果があります。一般的によく使われる薬剤にはモスビランやスミチオンがあります。
  • 低木等にはオルトラン等の土壌散布。樹木にはマツグリーン液剤の樹幹注入法もあります。
◆ 被害の現れ方

 

ウメについたスモモオマルアブラムシ
【仙台市若林区】

 

バラでのイバラヒゲナガアブラムシ
【仙台市泉区】

2017年3月3日