No.17 ケヤキフシアブラムシ
仙台市内の青葉通りや定禅寺通りのきれいなケヤキの葉でも、
気を付けてよく見ると、葉の表面に壺上のコブが出ているのを確認することができます。
思いがけずも、これは虫コブをつくる性質を持つケヤキフシアブラムシによる仕業です。
軽微な被害であれば特に問題がありませんが、
樹木全体に被害が出たものには枝枯れをする場合もあります。
防除は、薬剤によることも可能ですが、ササ類を介して被害が発生することが多いので、
根元周辺からササ類を取り除くことが大切です。
◆ 特徴や発生の仕方
- 写真のようにケヤキの葉表に壺型の虫コブが発生します。
- これは、葉の裏側に寄生したアブラムシの刺激により葉が縮むためです。
◆ 被害の受けやすい種
ケヤキ 、 ニレ類の仲間
◆ 防除の方法
- 新芽の出る4月中のふ化期に、ディップテレックス乳剤1000倍液を散布するのが効果的です。
- この虫の中間寄主である、ササや竹類を遠ざけることが大切です。
◆ 被害の現れ方
壺状にふくれあがった虫コブ
激害の場合には、枝枯れを発生することがある
2015年11月18日